【Webデザイナーから転職したい】異業種に転職する方法を解説

コーポレートサイトやランディングページなど、Webサイトの企画構成からバナーまで制作するWebデザイナー。

クライアントの要望を形にすることはもちろん、UXやも求められるなど、広い視野と柔軟な思考、センスなど幅広い技能が求められます。

Webコンテンツが日常に根ざした昨今、なくてはならない職業です。

そんなWebデザイナーを辞めて別の業界・業種に転職するには、どうしたらいいのでしょうか。

元Webデザイナー7人の転職体験談から、転職を成功させる方法・コツを解説します。

Webデザイナーの転職理由で多いのは「職場が合わなかった」「労働時間が長い」

Webデザイナーから転職するのはどんな理由なのか、辞めたいと思ったきっかけはどんなものなのか、7人の転職理由を調べてみました。

転職理由から、Webデザイナーが働く現場の実態が垣間見られます。

1位 職場が合わなかった 3人
2位 労働時間が長い 2人
他の仕事がしたい 2人

Webデザイナーは他の職種に比べて離職率が高い傾向にあります。

デザイン技術を持っていること・昨今はWeb関係の需要が高まっていることなどから「ここでなくても働ける」と考え、ひとところに縛られない方が多いのが特徴です。

20代女性
同じチームの一人と非常に相性が悪く、機嫌が悪いときは一方的に怒られたり、無視されたり、非常に働きづらかったです。また、朝のトークタイム、コミュニケーションランチなど会社の制度が肌に合わず、大変窮屈な思いをしていました。

Webデザイナーはチームでの仕事が多いので、同僚との相性は重要です。

また、オフィスで1日過ごすデスクワークが基本ですから、職場での居心地も気になるところ。

円滑なコミュニケーションが取れないと仕事にも支障をきたしますし、精神的な負担にもなりつらいですよね。

職場の環境や同僚は我慢していても変わらないので、新しい環境に移るのがおすすめです。

20代女性
忙しい時は、朝9時出社して夜中の2時に退社。そうでなくても帰宅は21時で、帰ったら家事などして寝るだけの毎日で体が大変でした。休みも少なく、残業代が出ないのもきついので転職を考えました。

ホームページやアプリなどWebコンテンツの需要が高い現在、Webデザイナーは激務です。

深夜まで、あるいは泊り込んでの残業や休日出勤が多く、激務から体を壊してしまったりうつ病になってしまったり、といったケースもあります。

しかも残業代や休日手当てが出ない職場も珍しくありません。

直接的な転職の理由は別のものを挙げた方でも、「労働負担の割りに稼げない・給料が安い」という不満はWebデザイナー全体にあると感じます。

20代男性
大きなプロジェクトを完了したあとから創作意欲が減退しました。自転車のWebデザインを主に手がけていましたが、次第に本物の乗り物を作る仕事をしたいと思うようになり、転職を決意しました。

働くうちに「別の仕事をしたい」と感じることもありますよね。

他にやってみたいことがあったり、Webデザイナーの仕事にやりがいを感じられなかったりすると、続けていくのはつらいものです。

そんな時には自分の気持ちに耳を傾け、新しいチャレンジをするのが正解でしょう。

Webデザイナーを辞めた人の転職先は?どんな職種にも可能性アリ

Webデザイナーの業務は、サイト構成から時にはコーディングまで多岐にわたります。

中には画像や動画の撮影・編集などを手がけることもあり、幅広い経験や技術はWebデザインに限らず活かせる場が多いです。

また、クライアントの要望を聞きだすコミュニケーション力、細かな点まで突き詰める探究心も持っています。

Webデザイナーは「技術の習得、磨かれたセンス、コミュニケーション力」が転職の大きな武器となるでしょう。

そんな元Webデザイナーの方々は、どのようにして転職を成功させたのでしょうか。

実際の体験談から、次に選んだ転職先についてまとめました。

似た業種への転職成功例

30代男性
前職ではホームページのデザインから制作までを行っていましたが、次第にWebデザインよりコーディングのほうが好きだと気付きました。コーディングよりデザインの案件が増えていったので、システム開発会社に転職しました。

Webデザイナーは業務内容が幅広いので、プログラマーやグラフィックデザイナーなどへの応用が利きます。

前職での経験が活きることはもちろん、それを踏まえて多角的な視点で働くことができるでしょう。

また転職先で新しい技術や経験を積み、深く広く働ける人材として成長していけるはずです。

異業種への転職成功例

30代男性
Webデザイナーを辞めた後は全く違う仕事がしたいと考え、外回りのある保険営業になりました。
20代男性
製造工場のオペレーターをしています。全く未経験の職種への転職ができるのか心配しましたが、製造業は求人が多くてこちらが条件を選べるくらいでした。

Webデザイナーを辞めて転職した方は、全くの別業種を選んだ方も多いです。

デザイナーとしての技術を習得し経験を積んできたという経歴がありますから「新しい仕事も身に着けてこなせる」と印象を与えられるでしょう。

加えて、技術がある分「もし別の職種がダメでもまたWebデザイナーに戻れる」という安心感もあって、別の仕事のチャレンジしやすいですね。

ほかには

  • コールセンター
  • 自動車工場
  • 経営管理職
  • 一般事務

に転職した人がいました。中には期間工からスタートした方もいますが、最終的に全員が正社員になっています。

Webデザイナーからの転職で年収はどう変わる?

Webデザイナーは全体的に年収が高くはありません。給与面で不満を感じる方も多いので、転職後の給料がどうなるかは気になりますよね。

年収アップ 4人
ほぼ変わらず 1人
年収ダウン 2人

7人中2人は年収が下がってしまいました。

4人は年収がアップしています。ほぼ変わらなかった方も、280万から300万へ20万の微増です。

中には100万円も年収が増えた方もいました。

Webデザイナーは残業代や休日出勤の手当てが出ないなど、もともとの年収が高くはないので、転職で給与面が改善される可能性は大きいですね。

Webデザイナーを辞めてよかったところは「休みが増えた」や「仕事が楽しい」

転職サイトや転職エージェントを使って別の仕事に転職した人が、実際によかったと感じているポイントをまとめました。

休みが増えた

20代男性
面接時に「土日休み」と聞いて即決しました。以前は休みも少なく、その貴重な休日にも会社から連絡が入ることがありましたが、今はそんなこともありません。
20代男性
現在は週に2日の休日がコンスタントにあって辞めてよかったと感じます。工場で働いていますが、Webデザイナーのほうが体力的にきつかったです。

休みが少ない・深夜までの残業が続く・休日の呼び出しがある、などプライベートな時間が少ない傾向にあるWebデザイナー。

他業種に転職したことで「休めるようになった」という方が多かったです。

仕事だけの暮らしは心身ともに負担が大きいので、プライベートな時間を確保できる働き方というのは重要なポイントですね。

仕事が楽しい

20代女性
前の職場では過度な残業や上司のパワハラなどで生きた心地がしない毎日でした。思い切ってまったく別の職に飛び込んだ今は新しい仕事を覚え、毎日が充実して楽しいです。
20代女性
一般事務で、お客様の対応もしています。毎日違うお客様と接することっができますし、直接「ありがとう」と言っていただくと嬉しいです。

人生のうち、職場で過ごす時間は多いです。

その時間を楽しく充実したものにできると、人生そのものの質がガラリと変わります。

勇気を持って転職したことで、「楽しい」と感じられる仕事に出会えたらその転職は大成功ですね。

人間関係がいい

30代男性
場の悩みは人間関係が多いと思うので、仕事内容だけでなく職場の人間関係も重視して転職しました。現在の職場は環境も周りの人たちにも恵まれ、ストレスなく働けています。

上司や同僚との関係は、自分の努力だけでは解決が難しい問題です。

人間関係に悩むくらいなら、さっさと転職して環境自体を変えてしまうのが賢い選択でしょう。

現状に不満があるなら、転職で環境を変えよう!

転職するとなると、上手くいくか・今までの経験が無駄になるのか、と不安が大きいですよね。

しかしだからといって、不満点に目をつぶって諦めてしまうのはもったいないです。

Webデザイナーは需要がありますし、グラフィックデザイナーや広告業など応用も利きます。

環境を大きく変えるなら、全く別の職に就くのも手。あなた自身も気付いていない適性や才能が花開くかもしれません。

転職では、やはり可能性のある若いうちのほうが有利です。

悩んでいると、年齢が上がり転職しにくくなってしまうので、転職を考えているのなら思い切って早めに行動しましょう。